毛糸が完成するまで

私たちは体温を一定に維持するために衣類を着用しており、季節に合わせて衣類を工夫しています。例えば寒い季節には、毛糸を使用した衣類や帽子が活躍します。そんな毛糸はどのようにして作られるのか、こちらで工程をご紹介します。

羊毛の選別

毛糸作りは羊の毛刈りから始まります。羊毛は羊が育てられた環境や羊の種類によって、長さや太さにばらつきがあり、不純物の混入具合が異なります。そのため、羊毛として相応しいものとそうでないものを分ける必要があります。刈り取った羊毛は、熟練した職人の目で選別されていきます。

羊毛を洗う

毛刈りされた羊毛には脂や汚れがたくさんついているので、水に一晩漬け置きした上で洗われます。羊の種類、長さ、太さなどの特徴で区分し、ウール用の洗剤または石鹸とソーダ水を組み合わせて洗浄します。洗浄作業では、洗濯機などを使用してしまうと羊毛が絡まったり、固まったりするため、脂や汚れが落ちるまで手作業で行われます。

解して整える

洗い上がり後、ふっくらした固まりになっている羊毛の繊維一つ一つを解して、薄い毛の膜を作ります。洗い上がり後の羊毛が絡まないよう、油をかけながらカード機と呼ばれる機械に通して繊維を解します。この繊維を束ねてスライバーと呼ばれるロープ状にし、数本組み合わせて櫛でけずりながら引き伸ばします。コーマー機と呼ばれる機械で不純物や短い繊維を取り除くと、繊維が整ったスライバーが完成し、巻き上げるとウールトップになります。

糸紡ぎ

糸を紡ぐ工程を精紡といい、この精紡の準備としてはまず前紡を行う必要があります。前紡では、赤ちゃんの腕ほどの太さのウールトップのスライバーを引き伸ばして箸くらいの太さにし、次に精紡機にかけて糸を紡いでいきます。精紡機にかけることで、糸の太さを引き伸ばしながらよりをかけて、糸を紡ぐことができます。ここで完成した糸を単糸と呼びます。

綺麗によりをかける

単糸のよりが元に戻らないよう、糸蒸し加工を行います。2本の糸を組み合わせたら、反対の方向によりをかけて双糸と呼ばれる状態にします。双糸が完成するまでが毛糸作りの作業となり、その後は用途に合わせて染められ、出荷されます。

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